UEM2896 日本の甲冑一式

Close up of a samurai helmet

詳細説明

この甲冑は1873年にクリスチャニア(現在のオスロ)の民俗博物館が「モンテベッロ(クリスチャニア内の地名)のグルブランソンから25スペシダーレル(当時の通貨単位)」で購入した 。「モンテベッロ(Montebello)のグルブランソン(Gulbranson)」がいかなる人物であるかは全く分からない。通貨について: 1スペシダーレル(psesidaler)は1875年時点で4クローネに換算でき、それは当時の1米ドルとほぼ等価であった。

兜

兜の鉢は62枚板の筋鉢(鉢が62の突縁楔状付きの板でできている)。各板は頂点の天辺金物(頂点にある穴の周りで盛り上がっている)に向っている。正面には瓜型の前立が取り付けられている。

甲冑一式  (UEM2896) 写真 ゲオルゲ・アレキス・パントス (George Alexis Pantos)
甲冑一式  (UEM2896) 写真 ゲオルゲ・アレキス・パントス
(George Alexis Pantos)

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 錏(しころ=首の防備)は着色された鉄板で4部分からできている。上部板は吹き返しで後ろに向け反っており、家紋がついているが、これは円内に4つの四角があり、更にその中が四角く切り取られた桝型である。これは「四ツ目」と言われている。

面頬

荒々しい表情の烈勢面(れっせいめん)で、取り外しのできる鼻部分がある。外側は錆塗(錆塗の工程で漆に鉄か錆鉄の粉を混ぜ艶を消し、古びた錆の様な効果を出す)。赤い唇に銀の歯があり、内側は赤で塗られている。

首の保護 錏(しころ)は 4枚の黒く塗られた板でできており、上部は濃紺の紐で、最下部2枚は緋色の紐で繋がれている。

胴

2部分からできている桶川二枚胴で、左側は蝶番で繋がれており、胸板と背板は黒く塗られた板で濃紺の紐で繋がれている。胸板には采配を取り付ける金メッキを施した輪がある。背板には旗指入れがある。

草摺: 7列からできているが、それぞれは五枚の黒彩色された板が濃紺の紐で、最下部の2枚は緋色の紐で繋がれている。

袖

小ぶりの小袖。4枚の板が草摺と同じ様に紐濃紺の紐で繋がれている。

袖

同上

小手・籠手(こて)

3枚の茶色に塗られた板を鎖帷子に繋げた前腕が、緑と金の錦地に取り付けられている。肘部分には花形の板が使われている。手の部分は親指部分が分かれており、中側は赤色の革が使われている。

小手・籠手(こて)

同上

En samuraihjelm
甲冑2896の細部 写真: ゲオルゲ・アレキシス・パントス

脛盾・膝甲・佩盾(はいだて)

小ぶりな鉄板が3・4・3と鎖帷子で繋がれており、最下部は花形の板で、それら全体が灰緑色と金の錦に取り付けられている。

脛当・臑当・髄当(すねあて)

の上に3枚の長い板と2枚の短い縦長の鉄板がで繋がれ、それが錦地に取り付けられている。脛の下方内側には赤い革が使われている。

脛当・臑当・髄当(すねあて)

同上

By ペール・タリエ・ノールハイム 著 ラーシュ・リーサン、アンネ・ホーブー編集 マグヌスセン 矢部直美 日本語訳
Published Sep. 19, 2025 12:25 PM - Last modified Dec. 9, 2025 3:57 PM