
詳細説明
ノルウェーには、アムンゼン(Amundsen)により、1900年代のはじめ頃に持ってこられた。ウッラ・スパンスダール(Ulla Spansdahl)がモッテン・ハルセット(Morten Hallset)に代わって博物館に提供したものである。
大量生産の、質の低い甲冑で御貸胴(おかしどう)、あるいは軍需品レベルの甲冑。現時点で塗りは剥がれた部分もあり、大方使い古された状態。面頬以外は、同じ甲冑に属していたものの様に見受けられる。このようなことは良く見かけられる。具足一式の一部の損傷したものの代わりに、他の具足のその部分を持ってきて代用するが、その際に甲冑の詳細には注意が払われていない。
この甲冑には、具足櫃UEM49548が付随してきた。櫃のには家紋があつが、三角の中に3つの円、円には意匠化された2枚の鷹羽がそれぞれに付いている。一つの円に2枚の羽の家紋は様々な家系で使われるが、この櫃に付いているような三つの円の家紋は記録されたものがないようである。
具足自体には何も家紋も付いていないので、この櫃がこの具足に付随しているものなのかどうかの決め手になるものが無い。何千という具足が19世紀の終わりには売られたので、取扱業者が箱にたまたまあった具足一式を入れた可能性もある。
兜
6枚の筋と畝のある板で出来ており、6枚板の筋鉢。板は頂点の穴の周りの小さな天辺金物に向かって集まり、前立用の固定金具がある。
錏: 5枚の赤く塗られた鋼で、揉み革の紐で繋がれている。

詳細画像
面頬
半頬(はんぼお)、錆塗りのザラついた錆塗り(漆塗りの層に、鉄や錆鉄の粉を混ぜて古びた見かけを作り出す)、喉の保護は4つの部分から成り立っている。
胴
最上胴(もがみどう)、左側が蝶番で繋がれている。
草摺: 8つのしっかりと繋げられたもので、正面に4つ、各脇に一枚ずつ、後ろに2枚。これらが胴に革ひもで取り付けられている。それぞれに4枚の鉄板が青緑の絹の組み紐でしっかりと繋がれている。
袖
着色された板が緑の組み紐で繋がれ、それが腕の保護布の上に取り付けられている。
袖
同上
小手・籠手(こて)
下腕は縦長の着色された鉄板で、残りの腕の部分は鎖帷子が錦地の上に付けられている。
小手・籠手(こて)
同上
脛盾・膝甲・佩盾(はいだて)
それぞれ9枚の茶色に着色された板からなる4列で出てきている。それが青い錦地に取り付けられている。

脛当・臑当・髄当(すねあて)
籠手と同じ様に鉄板、鎖帷子と錦地に取り付けられている。しかし塗りは異なる。脚の保護は、鉄の板で錆塗りが施されている。
脛当・臑当・髄当(すねあて)
同上