
詳細説明
この甲冑はクリスチャニア(現在のオスロ)の民俗博物館長 ルードヴィック・クリステンセン・ドー(Ludvig Kristensen Daa)が1864年にイギリスとオランダに旅行した際に購入されたものである。
この甲冑の各部分には、様々な色の組み紐と、異なったタデザインの錦織が使われている。普通は限られた模様や飾りが使われるものである。そのためこの甲冑は元々、各部が数体の異なる甲冑に属していたものを集めてきたと考えられる。
兜
12枚の筋のある板から出来ている筋鉢で、これらが天辺(てへん)と呼ばれる穴で繋がれる。穴の周りは銅製の4層の天辺金物で囲まれている。兜の鉢は、吹き返しと飾り台を含めて黒い漆で塗られている。首の保護錏(しころ)は黒漆を施された4枚の板が濃紺の組み紐で繋がれている。最下部の板は、一つは複数色の、もう一つは緑色の組み紐があしらわれている。錏の最上部の板は外に反り返った吹きで、金に塗られている。
裏地は無傷状態であるため、その下の兜に銘が書かれているかどうかは確認できない。
前立: 紛失している。

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半頬(はんぼお)
面には鼻部分は無く、半頬といわれるもので、文字通り。顔半分である。
胴
胴は2つの主要部分から成り立ち左側で繋がっている。胸側と背中側は各6枚横長の分厚い粗布で作られた板でできている。この種の胴は、二枚横矧胴(にまいよこはぎどう)と言われる。
分厚い布は、粗いざらついた茶色の漆で塗られているが、所々傷んでいる。
上部の横並びの板は、濃紺の組み紐で繋がれている。上からの2列目の板には花形の台座に付けられた2つの真鍮の輪があるが、一つは指揮用の旗を、もう一つは布を下げるためである。上部には柄付きの裏革で飾られている。
草摺(くさずり):4部分からできおり、濃紺の紐で繋がれている。
袖
小さな黒漆塗りの板でできており、濃紺の組みひもで繋がれている。
袖
同上

小手・籠手(こて):
上腕部分は鎖5枚の垂直な鉄板が鎖帷子で繋がれたものた4列でできている。肘部分は花型の鉄の台座、下腕部分は垂直に長い5枚の板からできている。手と親指は2枚の鉄板で覆われ、これらは全て繋がっている。これらは全て古い錦布の上に付けられているが、濃紺の綿裏地がついている。鉄板は錆塗りが施されている。(錆塗りの工程には漆と鉄粉あるいは錆びた鉄粉を混ぜ、ザラついて古風に見えるように仕上げている。)
小手・籠手(こて):
同上
脛当・臑当・髄当(すねあて)
それぞれ4x7枚の黒塗りの鉄板が古い錦地に取り付けられている。
脛当・臑当・髄当(すねあて)
錆塗りが施された縦長の鉄板でできており。籠手に使われている板と似ているが、脛当て組紐の飾りは独自である。
脛当・臑当・髄当(すねあて)
同上